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小学生の足が速くなる5つのポイント 親ができる簡単サポートとは

10 時間前
読了時間: 7分

「運動会で少しでも速く走りたい」

「リレー選手になりたい」

「走るのが苦手で自信がない」

小学生の走りに関する悩みは、特別な道具や厳しい練習をしなくても、毎日の少しの工夫で変わっていきます。


足の速さは、生まれつきだけで決まるものではありません。姿勢、腕の振り方、足の使い方、スタート、練習の続け方で、走りは見違えるようにスムーズになります。


大切なのは、子どもに「もっと頑張って」と言い続けることではなく、速く走りやすい体の使い方を楽しく身につけることです。ここでは、小学生の足が速くなるために親ができる5つのサポートを紹介します。


広角で見た公園の芝生を走る小学生
走る力は、楽しい外遊びの中でも育ちます。




1. まっすぐな姿勢を作ると走りが安定する


速く走るための土台は、きれいな姿勢です。体が左右にぶれたり、上半身が後ろに反ったりすると、前に進む力が逃げてしまいます。


小学生の場合、「胸を張って」「背筋を伸ばして」と言っても、力みすぎてしまうことがあります。おすすめは、次のような声かけです。


  • 頭のてっぺんを空に引っ張られている感じ

  • 目線は少し先を見る

  • 体はほんの少し前に倒す

  • 肩の力は抜く


特に大切なのは、前に進みたい方向へ体を向けることです。走っている途中で顔が下を向くと、背中が丸まり、足も前に出にくくなります。


親ができる簡単な確認方法は、横からスマートフォンで短い動画を撮ることです。長く撮る必要はありません。5秒から10秒ほどで十分です。


見るポイントは3つです。


確認するところ

よい状態

目線

足元ではなく前を見ている

上半身

反りすぎず、少し前に傾いている

頭の位置

左右に大きく揺れていない


動画を見せるときは、悪いところを指摘するよりも「ここ、前を向けていていいね」と良い部分から伝えましょう。子どもは安心すると、次のアドバイスを受け入れやすくなります。




2. 腕を後ろに引くと足も自然に動きやすくなる


走るとき、足ばかりに目が行きますが、腕の使い方もスピードに大きく関わります。腕が横に振れていると、体も左右に揺れやすくなります。反対に、腕を前後に振れると、足も前に出やすくなります。


小学生に伝えるなら、難しい言葉は必要ありません。


「ひじを後ろに引こう」


この一言で十分です。腕を前に強く振ろうとすると、肩に力が入りやすくなります。後ろに引く意識を持つと、自然に前後のリズムが生まれます。


家でもできる練習があります。


  1. その場で立つ

  2. ひじを軽く曲げる

  3. 肩の力を抜く

  4. ひじを後ろに引くように腕を振る

  5. 10秒だけ速く動かす


ポイントは、長くやりすぎないことです。疲れてフォームが崩れる前に終わるほうが、良い動きが残ります。


親は正面から見て、腕が体の前でクロスしていないか確認しましょう。手が胸の前を大きく横切る場合は、「線路の上を腕が走るイメージで振ってみよう」と伝えるとわかりやすくなります。


目線の高さで見た腕振りを練習する小学生
腕の振り方が整うと、走るリズムも整います。



3. スタートの一歩目で前に進む力を作る


短距離走では、スタートの数歩で差がつきやすくなります。とはいえ、小学生に本格的なクラウチングスタートを教える必要はありません。まずは、最初の一歩で前に進む感覚を覚えることが大切です。


よくあるのが、合図と同時に上に跳ねてしまう走り方です。体が上に浮くと、前に進むまでに時間がかかります。


練習では、次のように声をかけてみてください。


  • 合図で前に倒れるように出る

  • 最初の3歩は小さく速く

  • 顔をすぐに上げすぎない

  • 地面を後ろに押す


おすすめの遊びは「だるまさんダッシュ」です。


親が少し離れた場所に立ち、「よーい、ドン」の代わりに「赤」「青」「バナナ」など合図の言葉を決めます。合図を聞いたら、子どもは3歩だけ全力で走ります。


3歩で止めるのがポイントです。長く走るより、スタートの集中力が高まります。何度か行ううちに、体を前に運ぶ感覚がつかめます。


スタート練習をするときは、滑りにくい場所を選びましょう。アスファルトよりも、公園の土や芝生、学校の校庭のような場所が向いています。





4. 大股ではなく足をすばやく入れ替える


「速く走るには大きく走りなさい」と言われることがあります。たしかに歩幅は大切ですが、小学生が無理に大股で走ると、足が体より前に出すぎてブレーキになります。


速く走るためには、歩幅だけでなく、足をすばやく入れ替えるリズムも必要です。


意識したいのは、次の2つです。


  • 足を前に投げ出さない

  • 体の真下あたりで地面を押す


難しく聞こえるかもしれませんが、遊びにすると簡単です。


おすすめは「ミニハードル風ステップ」です。家にあるタオルを細く丸めて、床や芝生に間隔を空けて置きます。その上をまたぐように、軽く走り抜けます。


本物のハードルを使う必要はありません。タオルなら踏んでも危なくなく、準備もすぐにできます。


最初はゆっくりで構いません。慣れてきたら、テンポよく進みます。ここでの目的は、足を大きく開くことではなく、リズムよく足を運ぶことです。


注意したいのは、つま先だけでピョンピョン跳ね続けることです。ふくらはぎに負担がかかりやすくなります。短い時間で区切り、疲れたら休ませましょう。


低い位置から見たタオルを使ってステップ練習をする足元
身近なものでも、足の入れ替えを楽しく練習できます。




5. 楽しく続ける環境を親が作る


走りが上達する子は、特別な練習を一度だけした子ではなく、短い練習を楽しく続けられる子です。小学生は、気分や体調によって集中力が変わります。毎回きっちり練習させようとすると、走ることが嫌いになる場合もあります。


親ができる一番のサポートは、練習を「怒られる時間」にしないことです。


おすすめは、1回10分程度の短いメニューです。


  • 姿勢を意識して20メートル走る

  • 腕振りを10秒行う

  • スタート3歩ダッシュを3回行う

  • タオルステップを2往復する

  • 最後に好きな走り遊びをする


これだけでも、十分な練習になります。毎日でなくても構いません。週に数回、気持ちよく体を動かす習慣ができれば、走り方は少しずつ変わります。


声かけも大切です。タイムだけを見ていると、子どもは結果ばかりを気にするようになります。次のように、動きの変化をほめましょう。


結果だけを見る声かけ

動きを見る声かけ

もっと速く走って

腕が前後に振れていたね

なんで遅いの

スタートの一歩目がよくなったね

〇〇ちゃんに負けたね

前より最後まで姿勢が崩れなかったね


比べる相手は、他の子ではなく昨日の自分です。小さな変化に気づいてもらえると、子どもは「また走ってみよう」と思えます。


靴選びも見直しておきたいポイントです。サイズが合わない靴、かかとがすり減った靴、重すぎる靴は走りにくさにつながります。つま先に少し余裕があり、かかとが浮きにくい靴を選びましょう。


また、成長期の子どもは疲れがたまりやすいこともあります。痛みがあるときに無理をさせる必要はありません。足首、膝、かかとなどに違和感が続く場合は、運動を休み、必要に応じて専門家に相談してください。


速く走る近道は、厳しい練習を増やすことではありません。良い動きを、楽しく、短く、くり返すことです。

斜め後ろから見た親子が夕方の公園で並んで歩く様子
練習の後に楽しかったと思えることが、次の成長につながります。



走る力は親の小さなサポートで伸ばせる


小学生の走りをよくするために、難しいトレーニングは必要ありません。まずは、次の5つを意識してみてください。


  1. まっすぐな姿勢で走る

  2. 腕を前後に振る

  3. スタートの一歩目で前に進む

  4. 大股ではなく足をすばやく入れ替える

  5. 楽しく続けられる環境を作る


どれも、親子で今日から試せるものばかりです。


走るのが得意な子も、苦手な子も、上達のペースはそれぞれ違います。大切なのは、できないところを責めることではなく、できるようになった小さな変化を一緒に見つけることです。


「前より腕が振れているね」「スタートが速くなったね」「最後まで顔が上がっていたね」。そんな一言が、子どもの自信になります。


運動会や体育の時間だけでなく、外で体を動かすことそのものが楽しくなるように、まずは10分の親子練習から始めてみましょう。


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