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女の子は子どもの頃の運動不足で将来背中が曲がる?骨粗しょう症との関係を解説


腰が曲がった女性

みなさんは、背中が丸くなって歩いている高齢者を見て、「年だから仕方ない」と思ったことはありませんか?


実は、その背中の丸みの原因の一つが、骨粗しょう症による背骨の骨折(圧迫骨折)です。

そして、その骨粗しょう症のリスクは、高齢になってから決まるのではありません。

将来の骨の強さは、子どもの頃から20歳頃までの過ごし方で大きく左右されることが分かっています。


特に女性は将来的に骨粗しょう症になりやすいため、子どもの頃に十分な骨量を獲得できるかどうかが非常に重要です。


今回は、女の子の運動習慣と骨粗しょう症、そして将来の「背中が曲がる」こととの関係について解説します。


床に寝そべる女の子




背中が曲がる原因はひとつだけではない

まず知っておきたいのは、背中が曲がる原因はひとつではないということです。


実際には


 • 骨粗しょう症による圧迫骨折

 • 加齢による背骨の変形

 • 筋力低下

 • 長年の姿勢のクセ


など、さまざまな原因があります。


その中でも、高齢女性に多い原因の一つが骨粗しょう症による背骨(椎体)の圧迫骨折です。


骨粗しょう症になると骨がもろくなり、背骨が体重を支えきれずにつぶれてしまうことがあります。

圧迫骨折のイラスト

圧迫骨折というと「転倒や交通事故など強い衝撃で起こるもの」と思われがちですが、骨粗しょう症ではそうとは限りません。


例えば、


 • 少し重い荷物を持ち上げたとき

 • 布団を持ち上げたとき

 • くしゃみをしたとき

 • 前かがみになったとき

 • 尻もちをついたとき


など、日常生活の何気ない動作がきっかけで起こることもあります。


このような圧迫骨折を繰り返すと、背骨が前方から少しずつ押しつぶされるように変形し、身長が縮んだり、背中が丸くなったりする原因になります。



骨の強さは20歳頃までにほぼ決まる

では、骨折しない丈夫な骨を作るにはどうしたらよいのでしょうか?


骨は毎日少しずつ壊され、新しく作り替えられる「骨代謝」を繰り返しています。

実は、一生で獲得する骨量の約90%は18〜20歳頃までに形成されると考えられています。


そして20歳頃には、「最大骨量(ピークボーンマス)」と呼ばれる、一生で最も骨が丈夫な状態になります。


骨密度のグラフ

つまり、子どもの頃は骨を最も増やせる大切な時期なのです。

この時期に運動やバランスの良い食事によって十分な骨量を蓄えておくと、加齢によって骨量が減っても骨粗しょう症になりにくいと考えられています。


一方で、子どもの頃に十分な骨量を獲得できなかった場合、その差を大人になってから完全に取り戻すことは難しいとされています。

そのため、骨粗しょう症予防は大人になってからではなく、子どもの頃の生活習慣が最も重要なのです。


牛乳をのむ子ども


運動すると骨は強くなる?


骨は、負荷(刺激)が加わることで強くなる性質があります。


例えば、走る・ジャンプする・着地するなどの動作では、体重や地面からの衝撃が骨に伝わります。

すると、その刺激に適応しようとして骨を作る細胞(骨芽細胞)が活発になり、骨量が増えたり、骨が丈夫になったりすると考えられています。


一方で、運動不足が続くと骨への刺激が少なくなり、十分な骨量を獲得できない可能性があります。


つまり、子どもの頃の運動は、運動神経や筋肉を鍛えるだけでなく、骨を育てるためにも欠かせないのです。




なぜ女の子は特に運動が大切なの?


骨粗しょう症は男性にも起こりますが、患者さんの多くは女性です。


その理由の一つが、女性ホルモン(エストロゲン)にあります。

エストロゲンには、骨が壊されるのを抑え、骨量を維持する働きがあります。


女性は閉経前後でホルモンバランスが大きく変化します。とくに閉経後はエストロゲンが急激に減少し、骨を壊すスピードが作るスピードを上回り、骨がもろくなります。


骨粗しょう症の患者の約8割は女性といわれており、男女差が顕著な病気です。

将来、もろくなりやすいからこそ、女の子は特に子どもの時にたくさん運動し、骨量を上げておく必要があるのです。

将来の骨の健康を大きく左右します。



将来も自分の足で元気に歩き続けるためには、子どもの頃から運動や食事を通して丈夫な骨を育てることがとても大切です。





女の子におすすめの運動は?


骨を丈夫にするためには、骨に適度な刺激が加わる運動がおすすめです。


走る子ども 兄妹

例えば、


 • 外遊び

 • 鬼ごっこ

 • 縄跳び

 • バスケットボール

 • バレーボール

 • ダンス

 • サッカー

 • テニス


など、走る・跳ぶ・着地する動きを繰り返す運動は、骨量を増やすのに効果的と考えられています。


一方で、水泳や自転車は全身運動として非常に優れたスポーツですが、骨を強くするという点では、陸上で行う運動ほどの効果は期待しにくいとされています。


これは、水中では浮力によって体重が支えられ、自転車もサドルに体重を預けるため、骨にかかる刺激が少なくなるためです。


もちろん、水泳や自転車が健康に悪いという意味ではありません。


心肺機能や筋力づくりには優れた運動ですが、将来の骨粗しょう症予防という観点では、縄跳びや球技、鬼ごっこなど骨に適度な刺激が加わる運動も積極的に取り入れることがおすすめです。



運動だけではダメ!骨を強くするために必要なこと


骨を丈夫にするためには、運動だけでは十分ではありません。


どれだけ運動をしても、骨の材料となる栄養が不足していては丈夫な骨は作れません。


特に大切なのは、


 • カルシウム(骨の主な材料)

 • ビタミンD(カルシウムの吸収を助ける)

 • たんぱく質(骨の土台を作る)

 • 十分なエネルギー摂取(骨の成長を支える)


です。


また、適度に日光を浴びることで体内でビタミンDが作られ、カルシウムを効率よく吸収できるようになります。


運動で骨に刺激を与え、食事で骨の材料を補うこと。


この2つがそろって初めて丈夫な骨が育ちます。


食事前に手を合わせる子どもたち

まとめ


骨粗しょう症は、高齢になってから突然始まる病気ではありません。

将来の骨の強さは、子どもの頃から20歳頃までの生活習慣によって大きく左右されます。

特に女性は将来的に骨粗しょう症になりやすいため、成長期に丈夫な骨を育てておくことがとても重要です。


子どもの頃の運動や食事は、何十年後の骨粗しょう症や背中が曲がるリスクを減らすための大切な土台になります。

だからこそ、成長期には外遊びやスポーツで身体をしっかり動かし、カルシウムやたんぱく質などを含むバランスの良い食事を心掛けましょう。


将来背中が曲がらない身体づくりは、高齢になってから始めるものではありません。子どもの頃の運動や食事が、何十年後の自分の骨を守ってくれるのです。




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