こんな痛みなかったのに!産後の股関節、膝の痛みの原因とは?
「子どもを抱っこするのにしゃがめない」「立ち上がりに痛い」「階段の上り下りがツラい」
この膝、股関節の痛みいつまで続くの…
今まで痛みで悩んだことなんてなかったのに…
子どもと楽しく遊びたいのに…
と、毎日の家事育児で追われる中で、ママを悩ませているのが産後の膝や股関節の痛みです。
当院でも、そういったお悩みで産後骨盤矯正を受けに来るママが大変多いです。
今回は産後に出てくる膝の痛みの原因と、その対処法のお話をしてきます。忙しくてなかなか自分の身体と向き合えないママも、ぜひ参考にしてみてください。
このような症状はありませんか?
☑︎ 膝の曲げ伸ばしや正座をすると痛み、
違和感がある
☑︎歩く、立ち上がる時に股関節や膝が痛い
☑︎湿布やサポーターで様子をみたが
よくならない
☑︎歩いてる時に真っ直ぐ傾いている感じがする
妊娠前や妊娠中は股関節や膝に痛みなんてなかったのに、産後痛むようになったのは、なぜ?
①出産による骨盤のゆがみ
ママの身体は、出産に向けて骨盤と産道を広げるためにリラキシンというホルモンを分泌します。リラキシンによって、靱帯や関節がゆるみ、分娩時に赤ちゃんがスムーズに産道を通れるようになります。
出産後、リラキシンの分泌は止まり、子宮は回復していきますが、骨盤や関節はしばらく不安定な状態でグラグラとゆるんだまま状態のままです。
身体の土台となる骨盤が不安定なまま、生活をしていると、関節にストレスが加わり、股関節や膝関節の痛みにつながります。
また、足首のかたさや、重心のバランスが崩れている場合も股関節や膝に痛みがでやすくなります。
②妊娠中の体重増加による股関節、膝への負荷
妊娠中に体重が増加したことで、下半身の荷重関節でもある股関節、膝関節に負担がかかりやすくなってしまっています。妊娠後期になると更にお腹も大きくなり体重も増加します。特に下半身への負荷は相当なものになります。体重が増えたからと言って、身体の筋肉が増えたり強くなったりするわけではありません。妊娠中は、ステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)といって、炎症を抑える作用も持つホルモンが多く分泌され痛みを感じにくくなっています。
しかし、産後ホルモンバランスが元に戻るにつれ、痛みを感じやすくなります。その結果、股関節や膝関節の炎症が表面化して痛みが強く出てきたのかもしれません。
③育児での股関節、膝への負担
育児が始まると、赤ちゃんを抱っこしながら立ったり・しゃがんだり、おむつを替える時に前かがみになったりと慣れない動作が増えます。
更に赤ちゃんを抱っこすると、その重みが股関節や膝にかかります。特に膝の場合だと、歩く時には約3倍の負荷がかかると言われています。
体重5㎏の赤ちゃんを抱っこして歩くだけでも5kg×3倍=15kgの負荷がかかるということです。15㎏のお米の重みの負荷がかかると考えてください…これだけの負荷がかかると、膝に痛みが出るのも納得できますよね。
産後の股関節と膝の痛みの解決法
産後に股関節や膝に不調を抱えているママの多くは、骨盤にゆがみが生じている可能性が極めて高いです。
身体の土台となる骨盤が開いていたり、ゆがんだりしていると、骨盤についている股関節の位置が変わります。股関節の位置が変わると左右の足の長さが変わってきます。
この状態で赤ちゃんを抱っこしたり、家事をしたりと日常生活を送るだけでも、股関節、膝に負担がかかり痛みやすくなります。
早い時期から施術を行えば骨盤矯正の効果も高くなります。産後1カ月検診で身体に問題がなければ、専門院で骨盤のゆがみやインナーマッスルを整える施術を受けましょう!
産後6カ月頃までで骨盤は固まってしまうと考えられているので、それまでにきちんとした状態におくことが重要になります。
整骨院と病院とで違いますので、施術について不安なことがあれば、電話やラインで問い合わせてから通院することをおすすめします。
身体をゆがませない生活習慣
生活スタイルは「和」より「洋」
⭐︎布団ではなく、ベッドに
⭐︎床に座らずに、イスやソファーに座る
足を組んだり、床に座る時は横座り、ペタンコ座りはNGです。
正座も膝に負担がかかります。床に座る時は、あぐらでお尻の後ろ半分にクッションを引いて座るのがおすすめです。
栄養バランスの摂れた食事
産後の食事はママの自然治癒力の高める!
⭐︎食事は洋食より和食中心
⭐︎おやつは低カロリー、低脂質なものを
まとめ
産後の股関節、膝の痛みの原因は、妊娠・出産をする上ではなかなか避けて通ることができません。「時間が解決してくれる」と放っておくと、赤ちゃんは日々成長するので、さらに身体への負担も増えてき、完治しづらい慢性的な痛みやお悩みの原因にやってしまいます。
股関節や膝に違和感を覚えたり、それ以外に身体に違和感がある場合は、早めに改善させるよう心がけましょう。一日でも早く行動することが、今後の生活を変えてくれます。
お子様と楽しく過ごすためにも、ママの身体もしっかりケアしていきましょう!