「汗っかきは代謝が良い」は間違い?実は代謝が悪い人ほど汗っかき?汗と代謝の不思議
- 岡メディカル 整骨院
- 3 時間前
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暑い時や運動で「汗をかく」というのは自然な事ですが、世間的に"よく汗をかくのは代謝が良い証拠"と認識されています。
ですが、"よく汗をかく=代謝が良い"とは必ずしもイコールではありませんし、逆に"汗を全くかかない=代謝が悪い"わけでもありません。代謝が悪い人でも大量の汗をかくことがあります。 今回は、そんな汗と代謝について詳しく解説していきます。

少し動いただけで汗が出るのは何故?
汗をかきやすい人は
・代謝が良い人
・痩せやすい体質の人
というイメージがありますが、本当にそうなのでしょうか。
そもそも代謝が良いとはどういう事なのか?
代謝が良い人にはどんな特徴があるのか?
まずは、発汗と代謝の仕組み、基礎代謝について知っていきましょう。
そもそも代謝が良いってどういうコト?代謝が良い人の特徴とは?
代謝とは、食事などから取り込んだ栄養素を分解・合成し、エネルギーを産生したり、身体の組織(筋肉や皮膚など)を新しく作り替えたりする、体内の連続的な化学反応のことです。
この化学反応が盛んに行われる人のことを"代謝が良い"と呼びます。代謝が良いと、寝ている時やじっとしている時でも消費される「基礎代謝量」が多く、カロリーを効率よく消費できる状態です。血行が良く体温が高いため、痩せやすく太りにくい体質であり、免疫力向上や肌のターンオーバー(新陳代謝)も活発な健康・美容面で理想的な状態を指します。
基礎代謝量が高い人の特徴
代謝が良い人は、身体がエネルギーを効率よく消費できます。 基礎代謝量が高いため1日の消費エネルギーが高く、健康や体力が保たれやすくなると言われています。 基礎代謝量が高い人には以下のような特徴があります。
筋肉量が多い・・・筋肉は脂肪よりも多くのエネルギーを消費します。
内臓機能が活発・・・特に肝臓と腸の機能が活発で、エネルギー生成・解毒・栄養吸収がスムーズな状態です。肝臓は栄養の分解・合成、腸は栄養の吸収と免疫に関与しています。
年齢が若い・・・若い人ほど基礎代謝量は高い傾向にあります。
男性・・・女性に比べて男性は骨格が大きく、筋肉量が多いため、基礎代謝量が高いです。
活動的・・・運動習慣がある人は、筋肉量が増えるため代謝が高まります

発汗(汗をかく)の役割とは?
発汗には主に以下のような役割があります。
体温調節・・・汗が皮膚の表面で蒸発することで体の表面温度を下げ、体温を一定に保ちます。暑い時や運動した時に汗が出るのはこのためです。
老廃物の排出・・・汗と共に体内の不要な老廃物や毒素、また余分な水分などが排出されます。老廃物が排出されることで体内の浄化が促進されます。
皮膚の保護・・・汗には皮膚を潤して保湿する効果があり、皮膚の乾燥を防いで皮膚を保護します。
上記のように、発汗には健康を維持するために欠かせない重要な役割があります。日常的に汗をかくことが大切なのは、そういった理由があります。
「代謝が良い」のと「汗っかき」は違う!代謝が悪くても汗っかき?
代謝が良い人は、体内で生み出されるエネルギーが多く体温が高めで汗をかきやすい特徴があります。しかし、代謝が悪くて汗をかきやすい人もいます。
代謝が悪くて汗っかきな人の特徴とは?
代謝が悪くて汗っかきな人には、以下のような特徴があります。

冷え性体質・・・代謝が悪いと体温が上がりにくいため、冷え性になりがち。体が冷え体質なので、少しの温度上昇でも過剰に汗をかいて体温を調節しようとします。
むくみ体質・・・代謝が悪いので、体内の水分や老廃物が滞留しやすく、むくみを感じることが多いです。この場合、熱が体内にこもりやすくなり、汗をかきやすくなります。
体力低下・・・エネルギー代謝が低いため、少しの運動でも疲れやすく、汗をかきやすくなります。
肥満・・・厚い皮下脂肪が熱を溜め込みやすく、少しの温度上昇でも体温調節のために大量の汗をかきます。
代謝だけじゃない、病的な発汗の原因
通常は汗をかかない場面でもよく汗をかく場合や汗の量が異常である場合には、体に別の原因がある可能性があるため注意が必要です。病的な発汗の原因について詳しく解説していきます。
自律神経失調症
自律神経失調症は、自律神経のバランスが乱れることで起こる症状です。 自律神経は、体温調節や心拍数、消化などの機能をコントロールしていますが、ストレスや生活習慣の乱れ、過労などが原因で自律神経の働きが不安定になる場合があります。 自律神経が正常に働かない状態だと汗腺のコントロールがうまくいかず、軽い運動や少しの気温の変化で過剰に汗をかくことがあります。 自律神経失調症のその他の症状としては、動悸、息切れ、胃腸の不調、めまいなどがあります。
甲状腺機能亢進症 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患です。 新陳代謝が異常に活発になるため、体温が上昇し、少しの運動でも多量の汗をかく場合があります。
糖尿病
血糖値の変動が大きく代謝に影響を及ぼして異常な発汗が起こる場合があります。 糖尿病は、インスリンというホルモンの働きが不十分で血糖値が慢性的に高くなる疾患です。 これらの疾患による代謝異常が原因である場合には、専門の医療機関を早期に受診する必要があります。
更年期障害
更年期障害とは、主に女性が閉経前後(45歳~55歳頃)に経験する身体と精神の変化によるさまざまな不調です。 更年期にホルモンバランスが大きく変動することで、自律神経が乱れやすくなり、これが原因で汗をかきやすくなります。 特によく見られる症状としては、「ホットフラッシュ(突然の発熱感と大量の発汗)」です。 その他の更年期の症状としては、イライラ、不眠、疲労感などがあり、日常生活に影響を与える場合があります。
多汗症
代謝が良いわけではないのに「ちょっと動くと汗が出る」場合に考えられる原因として、多くの人が当てはまるのが多汗症です。 多汗症とは、通常以上に汗をかく状態を指します。特に、手の平や足の裏、脇の下や顔など特定の部位に多量の汗をかきやすいといった特徴があります。症状がひどいと日常生活にも支障をきたし、心理的なストレスや社会的な困難を引き起こす場合もあります。
「汗と代謝」のまとめ
ここまでのおさらいです。
よく汗をかく=代謝が良い"とは必ずし言い切れません。
発汗(汗をかく)の役割は
⚫︎ 体温調節
⚫︎ 老廃物の排泄
⚫︎ 皮膚の保護
代謝が良く、汗をかきやすい人の特徴は
⚫︎ 筋肉量が多い
⚫︎ 内蔵機能が活発
⚫︎ 年齢が若い
⚫︎ 男性
⚫︎ 活動的
です。
逆に、代謝が悪いのに汗をかきやすい人の特徴は
⚫︎ 冷え性体質
⚫︎ むくみ体質
⚫︎ 体力低下
⚫︎ 肥満
などが挙げられます。発汗には体温調節や老廃物の排泄の役割があるため、冷え性の方やむくみ体質の方の場合でもよく汗をかく傾向があります。逆に全く汗をかかないという方は、代謝が悪いということも一概には言えません。
代謝に関係なく、病的なことが原因で起こる発汗原因は
⚫︎ 自律神経失調症
⚫︎ 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
⚫︎ 糖尿病
⚫︎ 更年期障害
⚫︎ 多汗症
などが挙げられます。
汗をかくことが必ずしも代謝の良さと結びつくわけではないということがお分かりいただけましたでしょうか?汗をかく頻度や量が周りと比べて極端に多い方は、病気が隠れている場合もありますので、不安な時は専門のお医者さんへ相談しましょう。



