「体重が減る=健康的に痩せた」ではありません!ダイエットで見落としがちな栄養とは?
- Oka Medical Osteopathic Clinic
- 1 時間前
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「ダイエットをするなら、まずカロリーを減らす」
これは、決して間違った考え方ではありません。
体重の変化には、食事から摂るエネルギーと、身体が消費するエネルギーのバランスが大きく関係しています。
しかし、ここで一つ考えてほしいことがあります。
「体重が減ること」と「健康的に身体を引き締めること」は、本当に同じでしょうか?
実は、この2つは似ているようで少し違います。
今回は、ダイエットで意外と見落としがちな「栄養」の重要性について考えてみましょう。

ダイエットで大切なのは「カロリー」だけではない
例えば、1日の摂取カロリーを1,300kcalに抑えたとします。
消費カロリーが1,300kcalを上回っていれば、長期的には体重が減っていく可能性があります。
では、その1,300kcalの中身が、
お菓子や菓子パン、揚げ物や甘い飲み物など、
糖質や脂質に偏ったものだったらどうでしょうか?
「カロリーを抑えているから問題ない」とは言い切れません。
たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維など、身体を維持するために必要な栄養素が不足してしまう可能性があるからです。

つまり、
「カロリーを減らす」ことと「必要な栄養を確保する」ことは別の問題なのです。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」でも、エネルギーだけではなく、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど、それぞれの栄養素について基準が設けられています。
「糖質制限」「高たんぱく」だけで大丈夫?
ここ10年位の間でダイエット情報として、
「糖質制限」「糖質カット」というワードをよく耳にするようになりました。
また最近では、
「ダイエットにはたんぱく質が重要」
という情報もかなり一般的になっています。
それまでカロリーのみにフォーカスされていたダイエット知識から、
各栄養の重要性が周知されてきたのはとても良い傾向です。
糖質・たんぱく質ともに、ダイエットを考えるうえで無視できないポイントですが、
ここで注意したいのが、「糖質とたんぱく質だけを考えればいいわけではない」ということです。
健康的に身体を引き締めるためには、身体の材料となるたんぱく質だけでなく、身体のさまざまな機能を支えるビタミン・ミネラルや食物繊維なども必要です。
では、具体的にどんな栄養素が見落とされやすいのでしょうか?
① 食物繊維
ダイエットというと、「糖質を減らす」ということに注目しがちです。
しかし、糖質を含む食品の中には、食物繊維も一緒に含まれているものがあります。
食物繊維は、
腸内環境を整える
排便を助ける
食事の満足感を得やすくする
食後の血糖値の上昇を緩やかにする
など、健康的な食生活を考えるうえで重要な栄養素です。
そのため、
「糖質を減らす」=「主食を極端に減らす」
と単純に考えるのではなく、
「どんな食品から糖質を摂っているのか?」
を見ることも大切です。
白米やパン、麺類だけで食事を終わらせるのではなく、野菜、きのこ、海藻、豆類などを組み合わせる。
こうした小さな工夫が、食事全体の栄養バランスにつながります。
② 鉄
特に女性のダイエットでは、意識しておきたい栄養素の一つです。
鉄は、血液中のヘモグロビンなどを構成する重要なミネラルです。
ところが、ダイエットで「食べる量そのもの」を減らしてしまうと、肉や魚などの摂取量まで減ってしまうことがあります。
「カロリーを減らすこと」に集中するあまり、
必要な栄養素まで一緒に削ってしまう
ということには注意が必要です。
③ カルシウム
「痩せる」という目的だけを考えていると、カルシウムも忘れられがちな栄養素です。
しかし、健康的な身体づくりを考えるなら、骨の健康も無視できません。
特に年齢を重ねてからのダイエットでは、
「体重を落とすこと」だけを目標にしない
ことが重要です。
筋肉や骨などをできるだけ維持しながら、余分な体脂肪を減らしていく。
これが、健康的な身体づくりにつながります。
④ ビタミンD
こちらも、ダイエットだけを考えていると見落としやすい栄養素です。
ビタミンDは、カルシウムの吸収や骨の健康などに関係しています。
ビタミンDは魚などの食品から摂取できるほか、日光を浴びることで体内でも作られます。
「食事制限=食べる量を減らす」という考え方だけではなく、
「身体を正常に機能させるために必要な栄養を確保する」
という視点を持つことが大切です。
⑤ 脂質
「脂質=太る」というイメージから、ダイエット中に脂質を極端に減らしてしまう人もいます。
しかし、脂質も身体に必要な栄養素です。
大切なのは、
脂質をゼロにすることではなく、量と質を考えること。
例えば、魚やナッツ、植物油などにも脂質は含まれています。
「脂質を摂らない」のではなく、
「どんな脂質を、どのくらい摂るのか」
を考えることが大切です。

そして忘れてはいけない「水分」
栄養素とは少し違いますが、ダイエットでは水分も忘れてはいけません。
短期間で体重が大きく変化した場合、
「脂肪が減った!」
と思っていても、実際には身体の水分量が変化していることがあります。
逆に、体重を気にするあまり、水分を摂ることすら控えたりすると、代謝が下がったり体調不良を引きおこす原因になったり…
体重計の数字だけを見るのではなく、
体脂肪
筋肉量
食事内容
運動習慣
体調
なども含めて、トータル的、客観的に自分の身体を見ていくことが大切です。

「痩せるための食事」から「健康的に引き締める食事」へ
ダイエットを考えた時、最初は
「摂取カロリーを減らす」
という考え方になりがちです。
もちろん、エネルギー収支はダイエットの基本です。
しかし、健康的に身体を引き締めることを考えるなら、もう一段階必要になります。
健康的に引き締めるための食事は
適切なカロリー+十分なたんぱく質+適量の糖質・脂質
それに加えて
食物繊維+ビタミン・ミネラル+十分な水分
そして、
運動によって筋肉を刺激する。
このように、「何を減らすか」だけではなく、「何をきちんと摂るか」まで考えることが重要なのです。厚生労働省の「健康日本21(第三次)」でも、栄養・食生活について「適正体重」だけでなく、「バランスの良い食事」「野菜」「果物」「食塩」など複数の項目が健康づくりの目標として掲げられています。
ダイエットのゴールは「体重計の数字」だけではない

ダイエットを始めると、どうしても体重計の数字が気になります。
「1kg減った!」
「あと3kg落としたい!」
もちろん体重を管理することは大切です。
しかし、本当に目指したいのは、
「ただ体重が軽い身体」ではなく、「健康的に動ける身体」ではないでしょうか?
そのためには、
カロリーだけを見るのではなく、身体に必要な栄養をきちんと摂る。
そして、
食事だけでなく、運動によって筋肉を維持・向上させる。
この2つを組み合わせることが大切です。
まとめ
ダイエットでは「摂取カロリー」と「消費カロリー」が重要です。
しかし、
「カロリーが少なければ、それだけで健康的に痩せられる」わけではありません。
糖質や脂質を必要以上に悪者にするのではなく、たんぱく質、食物繊維、鉄、カルシウム、ビタミンDなど、身体に必要な栄養素をバランスよく摂ること。
そして、食事と運動の両方から身体をつくっていくこと。
「体重を減らす」から「健康的に身体を引き締める」へ。
ダイエットをするときこそ、体重計の数字だけではなく、「自分は何を食べているのか?」にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
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