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妊娠・産後に起こる仙腸関節炎とは?原因・症状・対処法をやさしく解説

更新日:11月21日

こんにちは!三島市の岡メディカル整骨院です。

当院は産後の骨盤矯正で通院される患者様が多いのですが、その中でも

仙腸関節炎(せんちょうかんせつえん)にお悩みの患者様が多くいらっしゃいます。

今日はこのあまり聞きなじみの無い仙腸関節について詳しく解説していきます。


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仙腸関節とは?その役割を知ろう

仙腸関節(せんちょうかんせつ)は、背骨の最下部にある「仙骨」と、骨盤の両側にある「腸骨」をつなぐ関節です。通常は強力な靭帯によってしっかり固定されていますが、妊娠・出産時にはホルモンの影響で緩みやすくなります。これが「仙腸関節炎」のきっかけになることがあります。

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妊娠・産後に仙腸関節炎が起こる原因

1. ホルモン「リラキシン」による靭帯の緩み

妊娠中に分泌されるリラキシンは、出産に備えて骨盤を柔らかくします。しかし、この作用で仙腸関節が不安定になり、微細な炎症が起こりやすくなります。


2. 出産時の骨盤への負荷

赤ちゃんを通すために骨盤が大きく広がる際、仙腸関節に強い圧力やねじれが加わります。その結果、炎症や痛みが発生することがあります。


3. 育児動作による姿勢の乱れ

授乳・抱っこ・おむつ替えなど、前かがみ姿勢や片側への体重移動が増えると、仙腸関節に繰り返し負担がかかります。



仙腸関節炎の主な症状

  • 片側の腰やお尻の奥がズキッと痛む

  • 座る・立つ・寝返りで痛みが強まる

  • 太ももや股関節の奥にまで違和感が広がる

  • 片足立ちで痛みが悪化する

これらの症状がある場合、単なる腰痛ではなく仙腸関節炎の可能性があります。



治療・セルフケア方法

1. 安静と姿勢の工夫

無理な動作を避け、横向きで膝の間にクッションを挟むなど、骨盤のねじれを防ぐ姿勢を心がけましょう。


2. 骨盤ベルトの正しい装着

産後用骨盤ベルトで仙腸関節を固定すると、痛みが軽減されやすくなります。ベルトは骨盤の最も下の部分(大転子付近)に巻くのがポイントです。


3. 医療機関での治療

整形外科や産婦人科で仙腸関節炎と診断された場合、次のような治療を受けられます。

  • 消炎鎮痛薬(授乳中でも使用できる薬もあり)

  • 理学療法(ストレッチ・関節モビライゼーション)

  • 超音波や電気治療などの物理療法


4. 骨盤リハビリと運動療法

痛みが落ち着いたら、骨盤周囲の筋肉を整えるリハビリ・体幹トレーニングが重要です。特に「腹横筋」や「骨盤底筋」を意識的に使うことで、関節の安定性が高まります。



仙腸関節炎を予防するために

  • 姿勢を意識し、長時間の座り姿勢を避ける

  • 抱っこや授乳のときは、左右バランスを意識

  • 適度なストレッチや骨盤体操を習慣化する

産後の身体は非常にデリケート。痛みを我慢せず、「早めに相談・早めにケア」が回復への近道です。



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まとめ

  • 妊娠・出産は仙腸関節に大きな負担を与える

  • 痛みの原因はホルモン・姿勢・負荷の複合要因

  • 骨盤ベルト・リハビリ・正しい姿勢で改善が期待できる




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岡メディカル整骨院

📞 055⁻900-1341

🏠静岡県三島市東本町2丁目3-47(駐車場あり)





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