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うつになると痛みを感じやすい!? うつ病と痛みの関係性

更新日:9月3日





しゃがみこんで顔を覆う女性

意外と身近な病気「うつ病」

うつ病は日本人の約15人に1人が一生のうちにかかると言われている、意外と身近な病気です。うつ病は脳内の神経伝達物質が減ってしまうことで無気力・憂うつな状態になり、気分が落ち込むことから「心の風邪」とも呼ばれます。精神面の不調が着目されがちですが、体にもさまざまな症状が出ます。「病は気から」という言葉の通り、心と体は脳を仲介として密接につながっているからです。そして、うつ病の人が訴える体の症状の一つに痛みがあります。


代表的な痛みの場所は、頭、首、背中、腰が多いです。多くのうつ病の患者さんには何らかの体の痛みを抱えているとも言われています。痛みで病院に行ったら、うつ病があることが分かったというケースもあるのです。






痛みの原因が見つからない・・・

うつ病からくる体の痛みは、整形外科を受診してレントゲンやMRIなどの検査をしても異常がないことがほとんどです。病院では、痛みの場所から推察して緊張性頭痛、頚椎症、腰痛症などの病名をつけること多いでしょう。しかしこのような痛みは、痛み止めの薬はあまり効果がなく、リハビリに通って電気やマッサージを受けても改善しません。これ整形外科に限らず整体や整骨院でも同様に改善は難しいです。うつ病が改善することで、痛みも軽減していく場合が多いです。


痛みの場所は、レントゲンやMRIに映らないくらいの小さな骨の歪みや神経の傷があるのかも知れませんが、検査結果から想像できる以上に痛みを訴えるので医師に煙たがられてしまうこともあります。心因性の痛みと説明されて、「実際に痛いのにまるで気のせいのような言い方をされた」と傷ついてしまう患者さんもいます。

患者に説明をする医師


どうしてうつ病で体に痛みが出るの?

うつ病になると、脳の痛みを感じる部分に異常が起きて、痛みを感じやすくなっているのが原因です。健常者が実際に感じることのない位のかすかな痛みを何倍、何十倍もの痛みとして感じてしまうのです。これは、うつ病でセロトニンやノルアドレナリンといった脳内の神経伝達物資の分泌が低下し、偏桃体という部分が異常に反応していると考えられています。脳の中で痛みが増幅されているのです。心因性の痛みと呼ばれています。


うつ病の痛みは脳内のセロトニンやノルアドレナリンの分泌が低下していることが考えられているので、これらを改善させる抗うつ薬が治療に使われます。


一般的な痛み止め薬のロキソニンやボルタレンなどは、痛む部分で作られるプロスタグランジンという発痛物質を作らせない効果があります。発痛物質が減っても、うつ病の痛みには効果がありません(痛みを感じる部分が過剰に反応しているので、このような普通の痛み止めは効きにくいです)

薬と聴診器

治療しているにも関わらず、なかなか治らない方は、うつ病が関わっている可能性があります。こうした痛みで苦しまれている方は、残念ながら整体や整骨院の施術の専門外となります。一度心療内科等の専門の医療機関を相談してみて下さい。




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