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「健康寿命」を考える①

こんにちは!三島市の岡メディカル整骨院です。

以前にもブログでお話ししましたが、

昨今の物価高や、高齢化の日本の中で考えるべきは寿命を伸ばすことではなく、

健康に過ごせる期間「健康寿命」を伸ばすことが大切であると私は考えます。

今日は「健康寿命」について定義的な部分から深掘りしてみましょう。


顔を見合わせて笑う高齢の男女


ではそもそも健康寿命とは何か?


健康寿命とは、「介護を必要とせず、自立して健康に生活できる期間」のことです。

これを実現するために必要な条件は、私なりに考えると3つあります。


① 自分の意志を実現できる程度に四肢を動かせる

これはまさにADL(日常生活動作)の中核です。

  • 歩く、立つ、座る

  • 食事を自分でとる

  • 排泄、着替え、入浴

これらを「他者の介助なしに」できることは、健康寿命の定義にほぼ直結しています。

日本の統計上も「要介護認定を受けていない」=この条件を満たしている状態です。



② 人としての生活が成り立つ程度に意識がはっきりしている

これも極めて重要です。

  • 意思決定ができる

  • 状況判断ができる

  • 日常会話が成り立つ

認知症が進行すると、身体が動いても「自立した生活」とは見なされなくなるため、健康寿命はここで終了と扱われます。

✔ 実際、日本の健康寿命は「認知症による要介護」も大きな短縮要因です。



③ 生命維持を他者に依存しすぎていないこと

たとえば、

  • 常時医療機器に依存(人工呼吸器など)

  • 重度の嚥下障害で経管栄養が必要

  • 発作や失神の頻発で単独生活が危険

この場合、

  • 四肢がある程度動き

  • 意識も比較的清明

であっても、「自立した生活」とは統計上・制度上は扱われません



つまり、健康寿命を「成立させる条件」として整理すると、

  1. 意思を実行できる身体機能(ADL)

  2. 継続的な意思決定が可能な認知・意識状態

  3. 日常生活を恒常的医療介助なしで維持できること

この3つがそろえば、日本の定義上も、社会制度上も、「健康寿命の範囲内」と言ってほぼ問題がないでしょう。



なぜ①だけでは③を保証できないのか?

先ほど挙げた3つの条件、「①が成り立ちさえすれば、③は含まれるのでは?」と考える方もいるでしょう。ただ実際には、四肢が動き、意識も明瞭でも、内臓・生理機能の破綻によって“他者による恒常的な医療的ケア”が必要になるケースがあります。

その部分を詳しく見ていきましょう。


人間の自立は「運動系」+「自律系」の両立で成り立つ

①が主にカバーしているのは、

  • 筋肉・骨格・末梢神経= 運動系(随意系)


一方で③が問題にしているのは、

  • 呼吸

  • 循環

  • 代謝

  • 排泄

  • 嚥下などの 自律神経・内臓機能 です。

これらは意志では代替できません


【具体例】

四肢は動くが「健康寿命外」になりうる例

重度心不全

  • 少し動くだけで息切れ

  • 発作リスクが高く単独生活が困難


慢性呼吸不全(在宅酸素)

  • 歩ける・話せるが酸素なしでは生活不可


重度腎不全(透析)

  • 身体は動くが週数回の医療介入が必須


嚥下障害

  • 四肢は問題ないが誤嚥性肺炎のリスクが高く

  • 経管栄養が必要


これらは「動ける=自立」とは制度上も医学上も扱われません

ベッドに横たわる高齢の男性


なぜこれが健康寿命の定義に影響するのか

あくまで健康寿命の定義は、「介護を必要とせずに日常生活を送れる期間」です。

ここでいう「介護」には、身体介護、見守り、医療的ケアが含まれます。


つまり、意志があり、歩けて、判断できても常時・定期的な医療介助が不可欠な時点で「自立した生活」から外れるという整理です。


今日は「健康寿命」について定義的な部分で深く考えてみました。

次回はこの考えを踏まえ、「今から自身の健康寿命を伸ばそうとした場合、何に手を付けるのが最も合理的か?」を考えていきたいと思います。

ぜひまたお読みくださいね!





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