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秋になると身体がだるいのはなぜ 日照時間の減少が招く不調の理由

6 時間前
読了時間: 6分

秋になった途端、朝起きるのがつらい。

寝ても疲れが抜けない。

夕方になると気分まで重くなる。


そのだるさは、気のせいだけではありません。秋は気温が下がるだけでなく、日照時間が短くなる季節です。太陽の光を浴びる時間が減ると、体内時計、睡眠、ホルモン、自律神経に影響が出やすくなります。


もちろん、秋の不調には食生活、運動量、仕事や学校のリズム、夏の疲れなども関係します。それでも「秋になると毎年身体がだるい」と感じるなら、日照時間の変化についても見逃せない要因の1つとして考えてみるとよいでしょう。




Wide-angle view of a quiet autumn morning path with soft sunlight through yellow leaves
秋の朝は光の量が少しずつ変わります。

【秋】身体がだるいのは日照時間の変化と深く関係しています


秋になると、日の出は遅くなり、日の入りは早くなります。朝に光を浴びる時間が減り、夕方もすぐ暗くなるため、身体は季節の変化を強く受け取ります。


人の身体には、約24時間周期で働く体内時計があります。このリズムは、睡眠、体温、血圧、ホルモン分泌、食欲などを調整しています。


体内時計を整える大きな手がかりが、朝の光です。


朝に太陽光を浴びると、身体は「活動を始める時間だ」と認識します。反対に、朝の光が不足すると、身体のスイッチが入りにくくなります。その結果、次のような不調を感じやすくなります。


  • 朝起きても頭がぼんやりする

  • 日中に眠気が続く

  • 夕方以降に疲れが強くなる

  • 夜の寝つきが悪くなる

  • 気分が沈みやすくなる


秋のだるさは、単なる季節感ではなく、身体のリズムが外の明るさに追いつこうとしているサインでもあります。


特に日本では、夏の強い日差しから一気に日が短くなったように感じる時期があります。気温の変化も重なるため、身体は思った以上に負担を受けます。




光が減ると睡眠ホルモンのリズムが乱れやすくなります


日照時間の減少が身体に与える影響で、特に大きいのが睡眠への影響です。


睡眠には、メラトニンというホルモンが関係しています。メラトニンは夜に分泌が増え、眠気を促します。朝に光を浴びると分泌が抑えられ、身体は目覚めに向かいます。


秋になって朝の光が弱くなると、この切り替えが鈍くなることがあります。


朝なのに眠い。夜になっても自然な眠気が来ない。寝たはずなのに疲れている。こうした状態は、メラトニンのリズムが乱れているときに起こりやすくなります。

窓をあけて深呼吸をする女性
朝の光は体内時計を整える合図になります。


睡眠の質が落ちると、身体は回復しにくくなります。筋肉の疲れ、集中力の低下、食欲の乱れも起こりやすくなります。


秋のだるさを感じるときは、睡眠時間だけで判断しないことが大切です。長く寝ていても、体内時計がずれていると熟睡感は下がります。


朝の光を浴びる習慣は、シンプルですが効果的です。起きたらカーテンを開ける。可能なら、朝のうちに5分から15分ほど外に出る。曇りの日でも、屋外の光は室内より強く、身体にとってよい刺激になります。


スマートフォンの明るい画面を夜遅くまで見る習慣も、眠りのリズムを乱しやすくします。秋に寝つきが悪くなる人は、寝る前の光の浴び方も見直したいところです。




セロトニンの低下が気分とやる気に影響します


日光は、気分の安定にも関係します。


日中に光を浴びることは、脳内のセロトニンの働きと関わると考えられています。セロトニンは、気分、意欲、安心感、集中に関係する神経伝達物質です。


秋になって日照時間が短くなると、なんとなく気分が重い、やる気が出ない、人と話すのが面倒になる、といった変化を感じることがあります。


これは性格の問題ではありません。身体が季節の変化に反応している可能性があります。


もちろん、光だけですべてを説明できるわけではありません。忙しさ、ストレス、睡眠不足、栄養の偏りも関係します。ただ、毎年秋から冬にかけて気分が沈みやすい人は、光の不足を意識してみる価値があります。


次のような工夫は、気分の落ち込みを和らげる助けになります。


  • 朝の散歩を短時間でも取り入れる

  • 昼休みに屋外へ出る

  • 窓際で過ごす時間を増やす

  • 休日も起床時刻を大きくずらさない

  • 軽い運動で身体を温める


散歩は特に取り入れやすい方法です。強い運動でなくても、歩くことで血流がよくなり、呼吸も深くなります。光、運動、外気の刺激を同時に受けられるため、秋のだるさ対策として相性がよい習慣です。


Eye-level view of a person walking beside a riverside lined with autumn grass under a cloudy sky
曇りの日でも外に出ることは身体への刺激になります。

自律神経は気温差と光の変化で疲れやすくなります


秋は、朝晩と昼の気温差が大きくなります。昨日は暑かったのに、今日は肌寒い。昼は薄着でよくても、夜は上着が必要になる。こうした変化に身体は毎日対応しています。


体温を調整しているのが、自律神経です。


自律神経は、呼吸、血流、発汗、消化、体温調整などを無意識にコントロールしています。気温差が大きい季節は、この自律神経の負担が増えます。


そこへ日照時間の減少が重なると、身体はさらにリズムを崩しやすくなります。朝に活動モードへ入りにくく、夜は冷えで眠りが浅くなる。すると疲労が翌日に残り、だるさが続く流れになります。


秋のだるさを軽くするには、身体を冷やしすぎないことも大切です。


おすすめは、服装を細かく調整することです。厚手の服を一枚着るより、薄手の重ね着にすると、気温差に対応しやすくなります。首、手首、足首を冷やさないことも役立ちます。


湯船につかる習慣もよい方法です。ぬるめのお湯で身体を温めると、緊張がゆるみやすくなります。寝る直前に熱いお風呂へ入ると目が覚めることもあるため、就寝の少し前に済ませると落ち着きやすくなります。


食事では、温かい汁物、たんぱく質、野菜を意識すると、身体の回復を支えやすくなります。秋は食欲が増える一方で、甘いものや炭水化物に偏りやすい時期でもあります。食後に強い眠気が出る人は、食事のバランスを見直してみましょう。


秋のだるさをやわらげる日常の整え方


秋の不調を完全に防ぐ必要はありません。季節が変われば、身体にも変化が出ます。大切なのは、負担を少しずつ減らすことです。


まず整えたいのは、朝の過ごし方です。


起きたらカーテンを開ける。水を飲む。軽く身体を伸ばす。時間があれば外を歩く。どれも小さな行動ですが、身体に「一日が始まる」と伝える合図になります。


次に、夜を暗く静かにしていきます。


夜遅くまで強い光を浴び続けると、身体は昼と夜の区別をつけにくくなります。照明を少し落とす、寝る前のスマートフォン時間を短くする、入浴後はゆっくり過ごす。こうした習慣が睡眠の質を支えます。


Overhead view of a warm bowl of miso soup, rice, grilled fish, and autumn vegetables on a wooden table
温かい食事は秋の冷えと疲れをやわらげます。

日中は、短い休憩をはさみながら身体を動かします。長時間同じ姿勢でいると、血流が悪くなり、だるさを感じやすくなります。肩を回す、階段を使う、昼に少し外へ出るだけでも違います。


次のようなサインがある場合は、無理にセルフケアだけで済ませないでください。


  • だるさが何週間も続く

  • 仕事や家事に支障が出ている

  • 食欲や体重に大きな変化がある

  • 眠れない、または眠りすぎる状態が続く

  • 気分の落ち込みが強い

  • 動悸、息切れ、めまいがある


貧血、甲状腺の病気、うつ状態、睡眠障害などが関係することもあります。気になる症状が続くときは、早めに相談するほうが安心です。


秋のだるさは、怠けでも気合い不足でもありません。日照時間が短くなり、体内時計や睡眠、自律神経が揺れやすくなることで起こります。


まずは朝の光を浴びることから始めてみてください。短い散歩でも、窓辺で過ごす時間でも構いません。身体に季節の変化をやさしく知らせることが、秋を元気に過ごす第一歩になります。


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