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月が大きく見えるのは「目の錯覚」?──実は身体にも起こる「痛みの錯覚」をご存じですか?


この間の日曜日、子どもと習い事に向かう道中に空を見上げるといつもより低い位置に大きな月がありました。約2時間後、習い事が終わって再度空を見ると、高い位置に上った月はグッと小さくなっていました。


しかし実はこれ、月の大きさが本当に変わっているわけではないのです。月が低い位置にある時、私たちの脳は一緒に視界に入る山や建物と比較して「月はもっと大きいに違いない」とし判断し、実際よりも月を大きく感じさせてしまうそうです。

一方、空高くにある月は、比較対象がありません。そのため、同じ大きさなのに、小さく感じてしまう。つまり月の大きさは同じでも、脳の解釈で“見え方”が変わるというわけです。しかも、この「月の錯覚」、古くは古代ギリシャ時代から言及され、この現象を説明する理論も複数存在するのですが確実な答えはまだ出ていないんだそうです。人間の身体って不思議ですよね!


桜の花と空に浮かぶ月


実はこれ、身体の「痛み」でも起きています

さてここからが本題です。

多くの方が「痛みは、悪いところがあるから感じ、悪いほど痛みを強く感じる」と思っています。

もちろんそれも一理あります。しかし実際には、痛みの感じ方は脳の影響を強く受けています



同じ刺激でも、痛みは変わる

例えば、

  • 不安やストレスが強いとき

  • 「この痛みは良くならないかも」と思っているとき

こういう状態では、痛みは実際以上に強く感じやすくなります


逆に、

  • 安心している

  • 「大丈夫」と思えている

こうした状態では、 同じ刺激でも痛みは軽く感じやすくなります。

これは痛みが“気のせい”という意味ではありません

月の錯覚と同じで、 事実(刺激)は同じでも、脳の判断で体感が変わるというだけなのです。

腰に痛みを感じる男性


「痛みの錯覚」というと誤解されやすいですが…

「痛みの錯覚」と聞くと、「実際には痛くない」「我慢すればいい」

そんな印象を持たれるかもしれません。

しかし、これは違います。

✔ 痛みは確かに存在する

✔ ただし、その強さは脳が増幅も減弱もする

ということです。



月が大きく見えたり、小さく見えたりしても、月そのものが変わらないのと同じです。




痛みを改善するには「脳の安心」も重要

痛みの改善というと、

  • 筋肉

  • 関節

  • 姿勢

など、身体そのものに注目しがちです。


もちろん、これらはとても大切です。しかしそれに加えて、

  • なぜ痛みが出ているのかを知る

  • 不安を減らす

  • 身体の状態を正しく理解する

こうした「安心材料」が増えることで、痛みは驚くほど変化することがあります。

寄り添い、スマホをのぞき込む家族


月を見るように、痛みも少し引いて眺めてみる

低い月を見て「今日は大きく見えるな」と気づける人は、

自分の感覚を一歩引いて観察できているということでもあります。

痛みも同じです。

  • 「今日は強いな」

  • 「昨日より軽いな」

と、評価できるだけでも、脳は少しずつ落ち着いていきます。



痛みは「身体だけ」の問題ではありません

月の錯覚が教えてくれるのは、人間の感覚は、とても繊細で、環境に左右されるという事実です。

身体の痛みも同じ。だからこそ、「ちゃんと向き合えば、変わる余地がある」とも言えます。

もし、なかなか取れない痛みがあるなら、身体だけでなく、感じ方そのものにも目を向けてみてください。

それが、回復への大切な一歩になるかもしれません。

女性の手元




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