【骨のボキボキで死亡例も!?】一時的なスッキリ感に惑わされないで!背骨をボキボキ鳴らす行為に注意!
- 岡メディカル 整骨院
- 2 日前
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SNSやYouTubeで「ボキボキ」「ポキッ」と音を鳴らす通称"ボキボキ整体"を目にすることがあります。非常にインパクトが有る施術なので、気になっている方も多いと思います。また、当院ではよく「首や腰の骨をボキボキ鳴らさない方が良いのですか?」と、このようなご質問を頂くことがあります。
結論から言うと、骨をボキボキ鳴らさすと危険なので、やめた方が良いです。
私の経験上、どこかの整体で首や腰の関節をボキッと鳴らされたり、自分で鳴らしたことがきっかけで辛い痛みを抱えてお越し下さる方は決して少なくありません。
自ら骨を鳴らして痛めてしまうのはは自業自得な部分もありますが、身体の痛みが辛くて整体に行ったのに、首や腰をバキバキ、ボキボキ鳴らし、症状が悪化してしまう場合はとても悔しく悲しい気持ちになりますよね。
今回はそんな骨をボキボキ鳴らす通称:ボキボキ整体や、骨をボキボキ鳴らす行為がなぜ危険なのか、その理由を死亡事故や後遺症の実例を交えて解説します。
ボキボキ整体とは?SNSでバズる理由と正体

「ボキボキ整体」とは、その名の通り、矯正と称して「ボキッ」「ポキッ」という大きな音を伴う手技を用いる整体の通称です。特に首や背骨、骨盤の関節に対して、瞬間的なひねりを加えて動かすことで音を鳴らします。
正式な専門用語としては「スラスト法」や「アジャスト」「クラッキング」と呼ばれるアメリカのカイロプラクティックに近いものですが、日本では明確な定義や法的な資格制度がないため、様々な方法や考え方の施術者が「ボキボキ整体」を行っているのが実情です。
近年、SNSやYouTubeなどでも、このボキボキ整体の動画が人気を集めています。骨の音をマイクで拾うようなパフォーマンスで視覚的・聴覚的なインパクトの強さもあり、「音が鳴ってスッキリした」「歪みが一瞬で治ったように見える」といったスッキリ感が動画映えし、多くの視聴者の関心を引いているのです。
しかし、その人気の裏には、本記事で後述するような大きなリスクが隠されています。
そもそも骨が鳴る仕組みとは?ボキボキの正体!

このボキボキ、ポキポキと鳴る音の正体は「キャビテーション」と呼ばれる物理現象が原因です。音を鳴らす行為のことをクラッキングやスラスト法と呼びます。関節に瞬間的な外力(捻り等)によって、関節内にある滑液と呼ばれる液体に気泡(キャビティ)が生じ、その気泡が気化した時にはじける音だと言われています。原理としては、お湯の沸騰と同じです。お湯が沸騰すると、ボコボコと音がしますが、それが関節の中で起こります。
この気泡が気化してはじける際に生じた衝撃が1トンもあり、それが関節内全体に伝わります。その衝撃によって、骨が変形したり肥大化します。
指の関節はその代表例です。「指をポキポキ鳴らすと指が太くなる」と言われていますが、メカニズムとしては、指を鳴らすと関節内の滑液の気泡の気化による衝撃が関節内に入り、関節が破壊されます。その修復の際に骨棘(こつきょく)とよばれるとげ状の骨が形成されるため指の関節が太くなります。
指の関節ならまだしも、重要な血管や神経が集まる首の関節や腰の関節にも起きてしまったら、どうでしょうか?想像しただけで怖いです。

「骨が鳴る=関節の歪みが治る」は気のせい?むしろ危険な物理現象
ボキボキ整体で起こる骨の「ボキボキ」という音。この音が、あたかもずれた骨が正しい位置に戻った証拠のように感じられるかもしれませんが、それは全くの誤解です。
前述したように、あの音の正体は「キャビテーション」と呼ばれる物理現象です。音の正体は骨が動く音ではなく、気泡が弾ける音に過ぎません。音が鳴ること自体に、骨の歪みを矯正したり、症状を改善する直接的な効果はありません。
むしろ、やたらむやみに関節を鳴らし続けると、関節の変形や破壊を招き、症状を悪化させる可能性があります。
良くなったと錯覚?ボキボキと鳴らした際のスッキリ感のワケ
「癖でつい指を鳴らしてしまう」
「首を鳴らすと首が軽くなる」
「ボキボキとした後は、スッキリするし動きも軽くなるので、ついやってしまいます」
関節を慣らす行為は、つい繰り返してしまうといった中毒性や、「楽になる」「スッキリ感」を感じる方も多いのではないでしょうか。
実はこれには理由があります。一時的なスッキリ感の正体は、周囲の筋肉のストレッチ効果や脳内からエンドルフィンが分泌されるためです。エンドルフィンはモルヒネの数倍以上の強い鎮痛作用と多幸感をもたらす脳内から分泌される脳内伝達物質です。
一時的な多幸感・快感のためや、不調のボキボキ、バキバキ鳴らしていると、関節の破壊や骨や靭帯、血管(椎骨動脈)を損傷するリスクがあり、脳卒中、脳梗塞などの深刻な健康被害に繋がる可能性があります。
「気持ちがいいから」「身体が楽になるから」と頻繁に行うボキボキは関節を不安定にし、首こり・肩こりの慢性化、または変形性頸椎症(ヘルニア等)を招く恐れがあるため、自分で鳴らすのは避けるべきです。
カイロプラクティックで起きてしまった死亡事故
実は、この「骨を鳴らす行為」には、死亡してしまった実例もあります。
海外のお話ですが、カイロプラクターが患者に首の矯正を施したところ、受けた患者が後日に突然亡くなってしまいました。死因は、カイロで受けた首の矯正によって椎骨動脈という細い血管が切れてしまった(椎骨動脈解離)ことによるものでした。これは、司法解剖を行った結果、死因を特定することができましたが、司法解剖を行わなかった場合はどうでしょうか?今現在、国内で突然死の方は、年間12万~13万人といわれています。日本での司法解剖数は諸外国に比べて著しく低く、異常死体の約1割(10%未満)しか解剖されていません。もしかすると、この中に整体によるボキボキや自分自身で起こったボキボキが原因で、「突然死」してしまった方がいるかもしれませんね。

骨のボキボキで起きやすい症例
1. 椎骨動脈解離
頸椎を強くひねると、脳に血液を送る椎骨動脈が傷つき、血流が異常になる「椎骨動脈解離」を引き起こすリスクがあります。これにより脳梗塞や脳出血が発生し、命に関わる事態になることもあります。高血圧や動脈硬化を持つ方、血管が弱い方は特に注意が必要です。
2. 神経障害
頸椎周辺には多くの神経が集中しており、首のボキボキによって関節や椎間板にズレが生じ、それが神経を圧迫すると、手足のしびれ、感覚障害、さらには麻痺が生じる可能性があります。こうした神経障害は治療に時間がかかり、完全に回復しない場合や手術が必要な場合が多いです。
3. 椎間板ヘルニアや骨折のリスク
クラッキングによる身体に急激な回旋力が加わると、関節内で起こるキャビテーション反応により関節が破壊されます。繰り返し行うことで、椎間板ヘルニアの発症リスクを上げたり、ヘルニアを悪化させたり、骨折を引き起こす可能性があります。骨粗しょう症を持つ方や、既にヘルニアを抱えている方は注意が必要です。
その他にも乳幼児の健康と称して、ボキボキ整体を行い死亡させた事例や椎骨動脈解離による脳梗塞が発症し神経麻痺が残ってしまった事例もあります。本当に危険な行為です。
このような事例も踏まえて、現在は日本の厚生労働省では、強く首や捻るボキボキ矯正(スラスト法)を禁止するように勧告しています。
整体を受ける際の注意点
どうしても整体を受けたい場合は、以下のポイントを確認してください。
●ボキボキするような施術所はやめましょう。
●柔道整復師などの公的国家資格を持つ施術者を選びましょう。
(ただし、国家資格者でもボキボキ整体を行う場合があるので注意)
●施術内容やリスクについて十分な説明を受け、納得できる場合のみ受けることをおすすめします。
●しびれや痛みがある場合は、まず病院を受診しましょう。

まとめ
施術を受ける際は、賠償責任保険による補償はなく、最終的に全てが自己責任であることを強く認識してください。
ボキボキ整体のリスクを知り、安全なケアを選択しよう!
ボキボキ整体は、SNSなどで人気ですが、その裏には死亡事故や後遺症につながる致命的な危険が潜んでいます。
特に首のボキボキ整体は一瞬のスッキリ感が注目されがちですが、身体が良くなったわけではなく、脳内のエンドルフィン分泌が大きく作用した結果にすぎません。実際には命に関わる危険なリスクが潜んでいます。首は重要な神経や血管が通る大変デリケートな部分です。安易に無理な施術は避け、ご自身の体と命を守るためにも、専門家による安全な施術を検討することが賢明です。
今回の内容が参考になった方は、ぜひご家族や友人ともシェアしてください。健康を守る正しい知識を持つことで、安心して日常生活を送ることができます。それでは、次回のコラムもお楽しみに!
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