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"子どもの成長痛" 夕方〜夜間に急に足が痛くなる 原因や対処法とは



皆さんは「成長痛」をご存知でしょうか?当院でもよくそんなお悩みを聞くことがあります。"子どもの成長痛"とは一体どのようなものなのか?病気なのか?病気ではないのか?

今回は成長痛の謎について解説していこうと思います。


成長痛とは?


「成長痛」は、“幼児から思春期の成長期に起こる子どもの足の痛みの総称(呼び名)”として、広く使われています。

病名と言うより、幼児期の繰り返す下肢の痛みで、特に骨や関節の治療すべき病気ではないものの症状の呼び方だと思ってください。


子どもが夕方から夜間(場合によって朝方)にかけて、膝のまわり・足の甲部分・かかと・股関節や足の付け根部分に痛みを訴えるものの、朝になると痛みはなく、検査をしても原因が見つからない。このような場合は大体の場合は「成長痛」と診断されます。


捻挫や打撲、関節炎などの場合は痛みの場所が明確に特定できるのに対し、成長痛では漠然と「この辺りの痛み」としか答えられないことが多いです。


痛みの程度もさまざまです。成長痛の多くは活動中ではなく、主に夕方から夜間の時間帯に痛みを訴えるます。朝には痛みが治まっており、病院でレントゲンなどの検査を行っても問題を発見することができないことがほとんどです。

また、痛みを感じる場所の多くがであることも特徴の一つです。

見た目で、筋肉や皮膚、関節が赤くなったり、腫れたりすることもなく、びっこを引くこともありません。時間がたてば、徐々に症状は無くなっていきます。


以下のような診断基準が試作されています。

1)疼痛は8時間以上持続しない

2)来院時には無症状である

3)圧痛,腫れの異常所見を認めない

4)レントゲンで異常を認めない

上記4項目とも満たす場合に「成長痛」と診断されます。


そして、成長痛は医学的に確立された疾患ではありません。


・成長痛→子どもの足の痛みの総称 

     繰り返す痛み

     病気、疾患ではない

     医療機関に行く必要なし




混同されやすい成長期スポーツ障害


成長痛と混同されやすい痛みの中に成長期スポーツ障害があります。

中高生で運動を行なっている場合に多い、膝のオスグッド病(膝の痛み)や踵のシーバー病(踵の痛み)などが代表的です。

成長期スポーツ障害も「成長痛の一つ」として同じ意味で使われることもありますが、これらは正確には違うものです。

と言うのも成長期のスポーツ障害ははっきりとした原因がある病名であり、レントゲンやMRIなどの画像所見でも異常が認められるからです。これらと鑑別し除外した上でたどり着くのが成長痛です。

 



成長痛は子どもの心と体調のサイン


子どもが最も多く症状を訴える部位は「膝」で、主に膝の裏側・太股・ふくらはぎ・足首などを痛がりますが、どこが痛いのかはっきりしない場合もあります。

成長痛は昼間の遊び疲れに加えて、親や周囲の人からかまってもらいたい気持ちの表現とも言われていますので、特に家庭環境の変化(下の子が生まれた、母親が仕事を始めたなど)があるようなときなどは子どもの訴えを無視せずに、積極的にスキンシップを図ることも大切なことです。


ただし足の痛みを訴える原因は成長痛だけではありませんので、昼間も痛がったり、歩き方がおかしい場合や次第に痛みが強くなってくるようなときは、一度は医療機関を受診し、適切な指示を受けるようにして下さい。


成長痛の原因


「成長痛」と呼ばれていますが、骨の成長に伴って痛みが発生することは実際にはないと考えられ、明確な痛みの原因は今のところはっきりしていません。

よく「成長痛は骨が成長しているから痛みが起きる」なんて言われていますが、やはり明確な根拠はなく、骨が成長して痛みが起こるなら、腕や腰など別の部分も痛くなるはずです。


一般的には「ストレス」や「筋肉の疲れ」がたまり、痛みとしてあらわれるのではないかと考えられています。

成長痛が起きやすい成長期のお子さまは、下肢の筋肉や骨・関節の発達が未熟で、関節も柔らかくなっていますが、非常に活発に動きます。日中たくさん走り回ることによる筋肉の疲労が夜間の痛みやだるさ、不快感の原因の一つとなることも考えられています。


また、精神的なストレスや不安も成長痛の原因になるといわれています。

成人でもストレスがたまると頭痛や腹痛が出ることがありますが、同様にお子さまの場合も心のストレスが“下肢の痛み”として現れることがあるという考え方です。

お子さまは成長の過程で、生活できるようになるうえで年齢ごとに色々なストレスを感じます。

ちょうど成長痛が多くなる3歳~5歳頃は、親御さんと一日中一緒だった乳幼児期とは異なり、自分でやらなければならないことも増え、ストレスがたまる時期です。

食事やお風呂、歯磨き遊んでいるのを辞めて寝なければならない、兄弟姉妹ができて、親がかまってくれなくなった、保育園や幼稚園の通園による団体生活入園、入学、卒業、クラス替え、転居といった環境の変化

こうした日常生活を規則正しく行っていくことに慣れていないため、疲れてしまい、ストレスを感じやすくなります。また、甘えたい、かまってほしいという気持ちが痛みを引き起こすともいわれています。




親御さんのお子さんへの成長痛対応


成長痛には特別な治療はありませんし、する必要もありません。ですから医療機関にかかる必要もありません。

大切なことは、親御さんが成長痛は仮病でなく、痛いものだと理解することです。お子さんの痛みの合図を無視してはいけません。

一方で、親御さんが過剰に心配すればするほど、お子さんはさらに心配になってしまい、こころのストレスを強くすることで、かえって痛みが強くなる場合も考えられます。

「大丈夫だよ」「すぐ良くなるからね」「寝たら治ってるからね」などと優しい声かけや、痛みのある部分をさすってあげたり、湿布を貼ってあげる、温めてあげる、冷やしてあげる、幼児であれば抱っこしてあげるなどお子さまが安心する、気持ちよく感じる事をしてあげてください。ストレッチや簡易的なマッサージも良いでしょう。



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