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【子どもの習慣】スマホ・タブレットの使い過ぎで腱鞘炎が低年齢化?!

こんにちは!三島市の岡メディカル整骨院です。


ここ数年、「ゲームのしすぎで親指が痛い」「タブレット学習で手首がつらい」といった相談を受ける機会が増えてきました。筋肉のこわばりをほぐすことで症状が落ち着くものから、腱鞘炎になってしまい数週間痛みが続くものなど程度はさまざま。


今や生活に欠かせないスマホやタブレット。便利で学習にも役立ちますし、時間ができるとついつい触ってしまいますが、使い方によっては 幼い手に大きな負担 をかけてしまいます。本記事では、なぜ腱鞘炎の低年齢化に繋がるのか、その背景と予防策を分かりやすく解説します。

スマホに夢中になる男の子


1. なぜ子どもに腱鞘炎が増えているのか?

手の大きさに対して「端末が重すぎる」

スマホでも150〜200g、携帯ゲーム機は300g前後と、子どもの手には負担の大きい重さです。片手保持や指先での連続操作が続くと、手首・指の腱にじわじわと負荷が蓄積します。


同じ指だけを使う“細かい反復動作”

ゲーム操作、スワイプ、画面連打など、細かい動きを繰り返し行います。特に 親指・人差し指の使いすぎ が腱鞘炎の引き金になります。


夢中になることで、負担を感じにくい

楽しいことは時間を忘れていつまででもできますよね。特に子どもは集中すると痛みや違和感に気づきにくくい傾向にあります。親に痛みを訴えたときには、すでに炎症が始まっていることも。



2. 実は大きい「遊具の減少」という背景

腱鞘炎の低年齢化の理由として見落とされがちなのが、“昔よりも手指を鍛える遊びが圧倒的に減った” という環境の変化です。

うんていで遊ぶ子ども

昔は自然と手が鍛えられていた

鉄棒、うんてい、ジャングルジム、登り棒…。これらはすべて

  • ぶら下がる

  • 強く握る

  • 体を支えるといった動作で、手首・前腕・指を総合的に強くする遊びでした。


今は公園の遊具撤去が加速

老朽化や事故防止のため、多くの公園で握力を使う遊具が撤去されています。子どもが“しっかり手を使う”機会が確実に減っています。


結果:鍛える機会が減り、負荷だけ増えている

  • 遊具 → 手首・指を鍛える機会

  • スマホ・タブレット → 負担をかける動作

という構造の中、現代の子どもの手は鍛えられないまま、負荷だけ増えているという歪んだ状態に置かれているのです。



3. 家庭でできる腱鞘炎予防

公園環境が変わったぶん、家庭での工夫が重要になります。

●① デバイスは“手で持たない”

スタンドやクッションの利用で、手首の負荷が大幅に減少。

●② 30分ごとに休憩

夢中になるとずっと続けてしまうので、タイマー管理がおすすめ。

●③ タッチペンの活用

親指・人差し指への負担を分散できます。

●④ 簡単な手のトレーニングを取り入れる

  • グーパー運動

  • タオル握り

  • 粘土・スライム遊び

  • 身近な棒にぶら下がる(可能な場合)など、無理なく“手を強くする遊び”を意識して取り入れると効果的です。



4. 腱鞘炎だけでなく“成長痛”の可能性もある

子どもの手首や指が痛いと、すべてが腱鞘炎というわけではありません。成長期には骨が伸びるスピードに筋肉・腱の発達が追いつかないことで起こる痛み(成長痛)が手首や肘などにも出ることがあります。

✔ 腱鞘炎は“特定の動作で痛む”

例:親指を動かすと痛い、ゲーム後に痛い

✔ 成長痛は“動作に関係なく痛むことがある”

例:夜中や安静時に痛む、触ると痛いことがある

両方が重なって起きることもあるため、痛みが続く場合は早めに専門家へ。



まとめ:現代の子どもは“手を酷使する一方で、鍛える機会が少ない”

手をつなぐ子ども

スマホ・タブレットの普及は便利ですが、子どもの手にはまだ負担が大きく、腱鞘炎の低年齢化につながる可能性があります。

さらに、握る・ぶら下がる遊びの減少が、手首や指の基礎的な強さを育てにくくしていることも見逃せません。

痛みの原因は腱鞘炎だけでなく、成長痛の可能性もあるため、「痛みがある=放置せず、早めのケア」がとても重要です。

ご家庭での予防と環境づくりを意識しながら、現代ならではの“手の健康”を一緒に守っていきましょう。



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