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季節の変わり目に多い「ぎっくり腰」の原因と予防法



夏の終わりから秋にかけて腰痛が多発する理由


夏から秋にかけての気候の変化と体調の関係

季節の変わり目のこの時期、気温や湿度が急激に変化します。特に今年の夏は連日、記録的な暑さが続きました。 外では大量に汗をかき、体内の水分バランスが崩れていった人も多いはずです。かと思えば、ここ1~2週間で一気に秋らしい気候へ変化しました。この急な気候の変化に身体はに対応できず、自律神経が乱れやすくなります。このような体内のバランスの乱れによって、腰痛が引き起こされます。


気温低下による筋肉の硬直と腰痛リスクの増加

秋になり気温が低くなると、血液の流れが滞りやすくなり、筋肉が硬くなりやすくなります。 筋肉が硬くなると、柔軟な動きができなくなり、腰に負担がかかります。これも腰痛が悪化する原因の一つなのです。




そもそも「ぎっくり腰」とは?


ぎっくり腰の定義と症状

ぎっくり腰とは急に腰に強い痛みが走り、動けない状態のことを指します。 医学的には「急性腰痛症」とも呼ばれ、重大な刺激や負担によって筋肉や靭帯が損傷したり、筋肉や関節に炎症が起きていると考えられます。


急性腰痛と慢性腰痛の違い

急性腰痛は突発的なもので、ぎっくり腰が典型的な例です。正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、突然の強い腰の痛みが特徴です。 重いものを上げた瞬間などに、腰に鋭い痛みが走り、動けなくなったりします。痛みは数日から数週間続くため、場合によっては日常生活を送ることすら困難になります。

一方、 慢性腰痛は、3ヶ月以上痛みが続く腰痛のことです。急性腰痛のような激しい痛みとは異なり、全体が重だるい感じが続きます。日常的な動作や生活習慣に影響を与え、慢性化することで精神的なストレスや活動量の減少につながることもあるため、注意が必要です。




なぜ「季節性ぎっくり腰」が多いのか?



日本独自の気候

日本は四季があります。1年間の中でも気温や湿度の変化が激しいという点では、世界的に見ても厳しい気候であると言えます。この変化に身体がついていかず、春先や夏の終わりなどの季節の変わり目(=変化の大きい時期)に体調を崩す方が多いのです。特に日本の秋は冷えが早く進むため、一気に血行が悪くなり、筋肉の柔軟さが低下し、固く緊張しやすくなります。


気温変化による体のストレス

寒暖の差が大きくなると、人間は体温を一定に保とうとするため、自律神経の働きが必要以上に活発になります。その結果、過剰にエネルギーを消費することになり、体に疲労(ストレス)が蓄積してしまうのです。自律神経の乱れは、腰痛に限らず様々な体調不良の引き金になります。


夏疲れが秋に影響する?!

夏の猛烈な暑さの中で溜まっていった疲労や、慢性的な睡眠不足。何とか夏は乗り切れたものの、急に秋の冷たい空気に触れることで、一気に不調が表れることがあります。最近では「秋バテ」という言葉も耳にしますが、体は知らず知らずに疲れてバテている状態なのです。 筋肉が疲労した状態では、軽い動作でもぎっくり腰が発生する可能性があるため一層の注意が必要です。




ぎっくり腰の予防法


日常生活でできる予防策

ぎっくり腰を防ぐためには、日常的なストレッチや適度な運動が効果的です。

また、腰を冷やさないように温かい服装や体を温める習慣を心がけることも重要です。




  • ストレッチとエクササイズ: 腰周りの筋肉を強化するための運動や、柔軟性を高めるストレッチを定期的に行うことが重要です。

  • 正しい姿勢: 座る、立つ、物を持ち上げるときには、背筋を伸ばし、正しい姿勢を保つよう心がけましょう。特に重いものを持ち上げる際は、膝を使って持ち上げることが大切です。

  • 適切な体重管理: 過剰な体重は腰に負担をかけるため、バランスの取れた食事と適度な運動を心がけて、体重管理を行いましょう。

  • こまめな休憩: 長時間同じ姿勢でいることを避け、定期的に体を動かしたり、ストレッチをしたりすることが効果的です。

  • 適切な靴の選択: 歩行時の衝撃を和らげるために、適切な靴を選ぶことも大切です。特にヒールの高い靴や、底の硬い靴は避けた方が良いでしょう。

  • ストレス管理: 精神的なストレスも体に影響を与えることがありますので、リラックス法や趣味を持ってストレスを軽減しましょう。



今回は、季節の変わり目に起こりやすい「ぎっくり腰」とその予防法についてお伝えしました。いかがだったでしょうか?ぎっくり腰にならないよう日ごろから気を付けることが大切です。とはいえ、なかなか防ぎきれないのも事実・・・。というわけで、次回は「ぎっくり腰」になってしまった時の対処法についてお伝えしたいと思います!


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