三日坊主は意志が弱いからではありません~ダイエットが続かないのは「脳のクセ」が原因かもしれません~
- Oka Medical Osteopathic Clinic
- 7月22日
- 読了時間: 4分
「今年こそ痩せよう!」
そう決意してジムに入会したり、毎日ウォーキングを始めたりしたものの、気が付けば数週間で元の生活に戻ってしまった…。
そんな経験はありませんか?
「自分は意志が弱いから続かない。」
そう思っている方は少なくありません。
しかし、実はそれは意志の弱さではなく、人間の脳が持つ『恒常性バイアス』が関係している可能性があります。
今回は、ダイエットが続かない本当の理由と、無理なく継続するためのコツをご紹介します。

恒常性バイアスとは?
恒常性バイアスとは、
「今までの状態を維持しようとする脳の働き」
のことです。
人間の体には体温や血圧を一定に保つ「ホメオスタシス(恒常性)」という仕組みがあります。
実はこの「変化を嫌う性質」は心理面にも働いています。
つまり脳は、「いつもの生活=安全」と判断しているため、新しい習慣を始めると「元に戻そう」とする力が働いてしまうのです。

ダイエットが続かないのは自然なこと
例えば、
今日から毎日30分ウォーキング
甘い物は一切食べない
毎日筋トレ30分
このような生活は、今まで運動習慣がなかった人にとって大きな変化です。
すると脳は、
「いつもの生活に戻った方が楽だよ」
とブレーキをかけます。
その結果、
今日は疲れたから休もう
明日から頑張ればいい
今日はご褒美だから…
という気持ちが自然に生まれてきます。
つまり、三日坊主になるのは「やる気が足りない」のではなく、脳が現状維持を優先しているだけなのです。

実はリバウンドにも関係しています
急激な食事制限で体重が落ちても、その状態は体にとって「非常事態」です。
すると体は、エネルギーを節約したり、食欲を高めるなどして元の体重へ戻そうとする反応を起こします。
これも体を守るための働きです。
だからこそ、
短期間で大きく変えるダイエットほどリバウンドしやすいと言われています。
続けるコツは「頑張ること」ではなく「慣れること」
① ハードルを思い切り下げる
「毎日30分運動」
ではなく、
スクワット5回
5分だけ散歩
ストレッチ1種目だけ
くらいで十分です。
「これなら毎日できそう」
と思えるレベルから始めることが成功への近道です。
② 完璧を目指さない
1日できなかっただけで
「もうダメだ」
と諦める必要はありません。
健康づくりは100点満点ではなく、
60点を積み重ねる方が長続きします。
③ 毎日同じ時間に行う
人は「考える回数」が多いほど続きません。
例えば、
朝起きたらスクワット
歯磨き後にストレッチ
お風呂上がりに体操
など、既にある生活習慣とセットにすると習慣化しやすくなります。
④ 「体重」ではなく「行動」を記録する
毎日体重だけを見ていると、少し増えただけでやる気を失ってしまいます。
それよりも、
今日歩けた
ストレッチできた
甘い物を控えられた
など、「できた行動」を記録する方がモチベーションは維持しやすくなります。

ダイエットは短距離走ではなくマラソン
理想は、「頑張って痩せる」ではなく、
「普通に生活していたら健康的な体になった」
という状態です。
そのためには、一時的に無理をするよりも、何年も続けられる習慣を作ることの方がはるかに重要です。
脳は最初こそ変化を嫌いますが、続けることで新しい生活が「いつもの生活」になります。
そうなると今度は逆に、
「運動しないと落ち着かない」
「ストレッチしないと体が気持ち悪い」
と感じるようになります。
まとめ
三日坊主になるのは、決して意志が弱いからではありません。
人間には変化を避けようとする「恒常性バイアス」があり、誰にでも同じように働いています。
だからこそ大切なのは、
最初から頑張りすぎない
小さな習慣から始める
完璧を目指さず続けること
です。
健康な体は、一日で作られるものではありません。
小さな一歩を積み重ねることが、ダイエットだけでなく、腰痛や肩こりの予防、生活習慣病の予防にもつながります。
焦らず、自分のペースで続けていきましょう。

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