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「股関節が痛い」40代〜50代の女性に多い変形性股関節症とは?



椅子から立ち上がり、階段の昇降、歩く度に脚の付け根(股関節)あたりに違和感があったり、痛みが出たりすることがあります。

この原因は、主に変形性股関節症です。

とくに40〜50代の女性が、こうした症状を感じて整形外科や整骨院へ受診する人が多いです。




大きな負荷がかかる股関節


股関節の特徴は、専門的には「球関節」といわれる形にあります。肩の関節も股関節同様に球関節です。どちらも、真ん丸の関節ですので可動範囲が広く、他の関節と違い広く、自由に動きやすくなっているのが特徴です。


股関節は立っている・歩いているときにとても大きな重みがかかります。歩いているときは、体重の3~4倍の重さが股関節にかかります。ですから、体重が重く、肥満の方は要注意です。

股関節は、軽微な障害でも強い痛みと動きの制限が生じやすくなっています。




股関節の痛み


「股関節が痛い」という悩みを抱えて医療機関を受診される方は比較的多くいらっしゃいます。当院でも毎月、股関節をの痛みを訴えてご来院されるケースが多々あります。

最も多い痛みの場所は鼠径部(そけいぶ)ですが、患者様が痛みや違和感と感じる場所は臀部(でんぶ)、鼡径部、臀部と鼡径部の間の外側などバラつきもあります。

股関節疾患ではいろいろな場所に痛みが生じるため、股関節疾患の痛みが他の病態だと思われて治療されていることも少なくありません。

また、股関節疾患は膝周囲の場所に痛みを生じさせることもあります。


症状として、股関節疾患の半数以上を占める変形性股関節症の場合、初期には、長く歩いたりした後などに重だるさや違和感を自覚します。進行してくると、動き出しの痛み(初動痛)、立ち上がってからの1歩目や車を降りてからの1歩目が痛くて踏み出せないといった症状がでてきます。

さらに進行すると、じっとしていても痛い(安静時痛)といった症状が出ます。安静時痛は、股関節の炎症が強くなり水がたまったときに出てくるといわれています。膝と違い、股関節は水が溜まっても表面からはわかりにくいので外見での診断は難しいです。


これらの痛みは、ずっと同じ程度で続くわけではありません。多くの方は、数週間もしくは数か月単位で痛みが軽くなったり、強くなったりを繰り返します。痛みが軽くなったからといって、関節の損傷が良くなったわけではないので、痛みを繰り返しながら病状は進行していくことが多いです。




変形性股関節症の原因

 

股関節の疾患は、幼児、小児期、若年成人、壮年、高齢者と幅広い年齢層に生じます。もちろん、年齢層によって疾患は異なります。変形性股関節症は様々な原因で発症します。特発性といわれる、特に原因となる疾患がなくて変形性股関節症となる場合もありますが、骨折、大腿骨頭壊死症、ペルテス病などの疾患が原因で変形性股関節症を発症する場合もあります。

 日本国内でもっとも多いのは、股関節形成不全症が原因で変形性股関節症になるパターンです。日本国内で?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は、股関節疾患は、人種、民族、性別によってその頻度が大きく変わります。日本国内の80%以上は股関節形成不全症が原因です(海外では違います)。股関節形成不全とは、股関節の骨盤側のかぶさりが不十分である状態のことです(図2)。そのため、前述したような体重の3~4倍の負荷を支える範囲が狭くなり、年齢とともに骨・軟骨が損傷されます。40~50歳ごろに股関節の痛みを感じて医療機関を受診される患者さんが多いようです。ちなみに、股関節形成不全の多くは女性であり、その結果としての変形性股関節症も女性が多くなっています。




変形性股関節症に対する治療

保存治療として、運動療法や薬物療法があります。運動は、ある特定の運動が推奨されているわけではなく、有酸素運動、ストレッチ、筋トレなど、どの運動であっても一定の効果があります。痛みが増強しない運動を選択するのが良いと思います。薬物療法も有効です。医療機関で処方される鎮痛剤はどれも効果があります。ただし、どの鎮痛剤もすべての患者さんに同じ効果があるわけではないので、ご自身に合う鎮痛剤を主治医と相談して選ぶ必要があります。保存治療で重要なことは、あくまで一時的な痛みの軽減効果しかないという点です。保存治療で変形した股関節が正常になることはありません。 

次に手術です。手術は主なものとして3種類あります。股関節鏡(内視鏡による手術)、骨切り術(骨の形を変える手術)(図3)、人工股関節です。術式は変形の程度と、患者さんの年齢・生活様式で選択されます。股関節鏡と骨切り術は、自分の関節を温存できる手術ですが、適応となる変形の程度、年齢などが限られていますのでそのタイミングを逃さないようにすることが大切です。



三島市の岡メディカル整骨院だから出来ること

股関節を構成する骨盤のゆがみを「骨盤矯正」で整え、股関節周囲の硬くなっている筋肉をほぐします。また、併せて運動療法やストレッチを行うことで痛みの除痛を行います。こうすることで股関節疾患の痛みを抑えたり、股関節形成不全の進行を遅らせたりすることが可能です。お悩みの方はお気軽にご相談ください。

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