top of page

「ねばねばするもの」は、なぜ身体に良いの?

8月13日
読了時間: 6分

納豆、めかぶ、おくら、とろろのねばねば丼

納豆、オクラ、めかぶ、もずく、長芋、なめこ……。

日本の食卓には、「ねばねば」した食べ物が意外とたくさんあります。

そして昔から、

「納豆は身体にいい」「オクラは腸活にいい」「めかぶやもずくは健康にいい」

などと言われてきました。

では、そもそも「ねばねばするもの」は、なぜ身体に良いのでしょうか?

実は、すべての「ねばねば」が同じ成分でできているわけではありません。

しかし、ねばねば食材には、食物繊維などの健康維持に役立つ成分を含むものが多いという共通点があります。

今回は、「ねばねば」の正体から、身体への働きまで分かりやすく解説します。



「ねばねば」の正体は何?

まず気になるのが、「あのねばねばは何なの?」ということ。

代表的なものとして、水溶性食物繊維や多糖類などが挙げられます。


例えば、

納豆、オクラ、めかぶ、もずく、長芋などは、

それぞれ異なる成分によって独特の粘りを生み出しています。

納豆、オクラ、めかぶ、もずく、長芋。ねばねば食材

【ねばねばの正体】

納豆:納豆菌が作り出す、ポリグルタミン酸と、糖の一種であるフラクタンという物質

オクラ:水に溶ける水溶性食物繊維の「ペクチン」や「ガラクタン」「アラバン」

めかぶもずく:水溶性食物繊維である「アルギン酸」や「フコイダン」。ナトリウムやカルシウムと結びつく。

長芋:水溶性食物繊維「マンナン」とたんぱく質が結びついた糖タンパク質の混合物


つまり、「ねばねばしている=全部同じ成分」ではありません。

ただし、こうした食材には食物繊維を含むものが多く、食物繊維は私たちの健康維持に重要な役割を果たしています。






ねばねば食材が注目される3つの理由

腸活のイメージ

① 食物繊維を摂りやすい

ねばねば食材の大きな魅力の一つが、食物繊維を含んでいるものが多いことです。

食物繊維は、消化されにくい成分で、大きく

水溶性食物繊維不溶性食物繊維

に分けられます。

水溶性食物繊維は、水分を含むとゲル状になる性質があり、食後の糖の吸収をゆるやかにしたり、腸内細菌のエサになったりします。

一方、不溶性食物繊維は水分を吸収して便のかさを増やし、排便を助ける働きがあります。

つまり、食物繊維は単純に「便秘に良いだけ」の栄養素ではありません。

腸内環境や食後の血糖値など、身体のさまざまな部分に関係しています。




② 腸内細菌の「エサ」になる

食物繊維の面から考えると、「ねばねば食材」は腸内環境を整える食生活にも取り入れやすい食品です。

私たちの腸内には、非常に多くの細菌が存在しています。

その中には、食物繊維などを利用してさまざまな物質を作り出す腸内細菌もいます。

そのため、

①食物繊維をしっかり摂る

②腸内細菌が利用できる材料が増える

③腸内環境を整える食生活につながる

という考え方ができます。


「腸活」という言葉をよく耳にするようになりましたが、特別な食品を一つ食べれば腸内環境が改善するというものではありません。

毎日の食事で、さまざまな食品から食物繊維を摂ることが大切です。




③ 食後の血糖値対策にも役立つ

水溶性食物繊維には、食事中の糖質の吸収をゆるやかにする働きがあります。

そのため、食物繊維を含む食品を食事に取り入れることは、食後の血糖値の急激な上昇を抑える食生活の工夫の一つになります。

例えば、

「白いご飯だけ」

ではなく、

ご飯+納豆+野菜や海藻

というように、食物繊維を含む食品を組み合わせる方法です。

もちろん、これだけで血糖値の問題が解決するわけではありません。

しかし、

主食だけに偏らず、食物繊維を含む食品を一緒に食べる

という習慣は、健康的な食生活を考えるうえで重要です。





ねばねば食材は、それぞれ栄養も違う!


「ねばねば食材」とひとくくりにされると、なんとなく同じ栄養成分のような気がしてしまいますが、食材ごとに持っている栄養は違います。


例えば、代表的な食材を見てみましょう。


納豆

大豆を発酵させた食品で、たんぱく質、食物繊維、ビタミンK、葉酸などを含みます。

特に、忙しい人でも手軽に食べられるのが魅力です。


オクラ

食物繊維に加えて、ビタミン類やミネラルなども含んでいます。

刻むことで独特の粘りが出るため、納豆などと組み合わせるのもおすすめです。


めかぶ・もずく

海藻類なので、食物繊維やミネラルを含んでいます。

低エネルギーで食事に取り入れやすいのも特徴です。



長芋・山芋

食物繊維を含むほか、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富。

むくみを防止したり、骨粗鬆症予防の効果が期待できます。


このように、同じ「ねばねば食材」でも栄養価はそれぞれ異なるのです。





「ねばねば=腸に良い」と考えすぎないことも大切

健康情報では、

「ねばねば成分が腸をきれいにする!」

「ねばねばを食べれば腸内環境が改善する!」

というような表現を見かけることがあります。

しかし、これは少し単純化しすぎています。


腸内環境は、

  • 食物繊維の摂取量

  • 食事のバランス

  • 運動

  • 睡眠

  • ストレス

  • 腸内細菌の個人差

など、さまざまな要因の影響を受けます。

そのため、「この食品を食べれば腸活成功!」と考えるよりも、

「いろいろな食品から食物繊維を摂る」という考え方がおすすめです。


「ねばねば食材=ヘルシー」という印象から、「ねばねばしているから、いくら食べても大丈夫!」と考える人もいると思います。しかしどの食材も偏って食べ過ぎれば、栄養のバランスが偏ったりお腹が緩くなるので注意が必要です。



ねばねば食材は「組み合わせ」が面白い!

ねばねば食材の良さは、単体で食べることだけではありません。

例えば、

納豆+オクラ+めかぶ

という組み合わせ。

これなら、植物性食品を複数組み合わせながら、食物繊維などを摂ることができます。


さらに、

納豆+卵+ご飯+味噌汁

とすれば、たんぱく質や炭水化物なども組み合わせた、手軽な食事になります。

「健康のために何か特別なものを食べなければ」と考えるより、

普段の食事に、ねばねば食材を一品追加する

くらいから始めるのも良いでしょう。


納豆、もずくなどの小鉢が並んだおぼん

まとめ



「ねばねばするものが身体に良い」と言われる理由は、ねばりそのものが万能な健康成分だからではありません。

ねばねば食材には、

・食物繊維を含むものが多い

・腸内細菌が利用できる成分を含んでいる

・食後の糖の吸収をゆるやかにする食生活に役立つ

・食材によって、たんぱく質やビタミン、ミネラルなども摂れる

といった特徴があります。


そして何より大切なのは、

「ねばねばなら何でもOK」ではなく、いろいろな食品をバランスよく食べること。

納豆、オクラ、めかぶ、もずく、長芋などを上手に食卓へ取り入れて、毎日の食事から少しずつ健康な身体づくりをしていきましょう。



ご予約・お問い合わせはこちら

岡メディカル整骨院

📞 055⁻900-1341

🏠静岡県三島市東本町2丁目3-47(駐車場あり)




bottom of page